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うえもりの認知症啓発活動

うえもりには、国が推進する「認知症サポーターキャラバンメイト」の資格を持つスタッフが数名います。そのスタッフが中心となり、地域の皆さんへ認知症に関する啓発活動を定期的に行っています。

「認知症サポーターキャラバンメイト」は、認知症の人と家族を応援する認知症サポーターを全国で育成し、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指すものです。認知症サポーターを養成する講座の先生役をキャラバンメイトと呼んでいます。令和6年6月30日時点で、全国に約1,549万人の認知症サポーターがおり、うち約18万人がキャラバンメイトとして活躍しています。

与謝野町では、町内の小学校と中学校の子どもたちに向けた認知症サポーター養成を積極的に実施しており、うえもりでは、毎年講師役としてこの活動に参加しています。

今年は、6月18日に、町内の小学校から依頼を受け、私と他のスタッフ2名で行ってきました。今回一緒に学んでくれたのは、5年生の生徒さん27名でした。今どきの授業はパワーポイントを使うということで、当日は、パワーポイントの資料を用意しました。

紙の資料は不要で、生徒さんはひとり1台ずつiPadを持ち、必要な資料などはiPadで何度も確認できるので便利です。私たちが行った、絵本の読み聞かせでは、みなさん真剣に聞いてくれていました。

グループワークにも積極的に取り組んでいただき、私たちも一緒に楽しむことができました。参加した生徒さんからは、「しょうらい知人に認知症の人がいたらささえたい」「認知症の人と出会って困っていたりしたら、しっかり正面に立ってやさしく声をかけてあげたい」といった感想が寄せられました。

子どものうちから、認知症の正しい知識を学んでもらうことで、大人になってから認知症について改めて学んだ時に再認識でき、身近なこととして捉えられるようになるのではないかと期待しています。

うえもりでは、キャラバンメイトの活動だけでなく、日頃から、認知症のことならなんでも学んでいただける取り組みを行っています。どなたでもご参加いただけますので、ぜひお気軽にお問合せください。

福祉のうえもり グループホームふれあい施設長 桑原さわ江