4月になり、近所の小学校に通うピカピカの一年生を見かけるようになりました。自分の身体より大きいランドセルが、6年後には窮屈に感じられるようになっていることを想像すると、子どもの成長の早さを実感せずにはいられません。
介護と育児は似ていると言われることがよくあります。確かに、「お世話が必要」という意味では、その過程において似ていることがたくさんあるようです。しかし、私は介護と育児は異なるもの、と考えるほうがいいと思っています。それは、それぞれが必要になるまでの過程が全くといっていいほど違うからです。
育児に関していえば、妊娠、出産、育児…と実際に手が必要になるまでに時間がある程度あります。また、成長していく過程で徐々に手が必要でなくなる状況をある程度予測できる可能性が高いです。何より、自分自身の人生の中で必ずだれもが通ってきた道ですので、その経験によってある程度の未来予測や計画立てが出来ます。
いっぽうで介護はどうでしょうか。なんとなく徐々に体力が低下してきて、段々と介護が必要になってくる…と思われがちですが、ほとんどの場合、介護が必要になる状態というのは突然やってきます。原因はさまざまですが、ある日突然降って湧いたように介護が必要になることが多いようです。そのうえ、介護は自分自身が経験したことがない場合がほとんどですので、どのような手立てを打てばいいのかわからない、そんなことを急に言われても、という事態に陥りやすいのです。しかも、育児と違い、介護はいつ終わるのかわかりません。
2000年に介護保険制度が出来てから25年が経過しようとしています。今や介護は社会全体の問題となっていますが、やはり自分の家族や自分自身に介護が必要になって初めてお困りになることも多いようです(関連コラム:11月11日「介護の日」に寄せて)。いざという時に落ち着いて対処できるよう、普段から気軽に相談できるところを見つけておくと安心です。もちろん私たち「うえもり」もご相談に乗らせていただきます。お気軽にお問い合わせください。
福祉のうえもり 代表取締役 植森 江助
2018年3月発行「まぁるいたより」vol.16より引用