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アルツハイマー月間に思うこと

認知症は、今では5人に1人がなる病気だと言われています。認知症になると地域での繋がりや、周りの方の理解がとても重要になってきます。

9月23日(土)、阿蘇シーサイドパークで、岩滝長寿会さん主催の「シーサイド・サロン・あそ」が開催されました。当日は、私が担当する与謝野町地域支援推進員が指揮をとり、毎年9月に定められているアルツハイマー月間における認知症啓発活動の一環として、合同イベント「シーサイド・オレンジ・あそ」を実施しました。

当日は、京都府オレンジロードつなげ隊のメンバーでもあるグループホームふれあいの桑原マネージャーとつばき鍼灸院の桑原佑大も参加しました。

イベントでは、町内にある認知症カフェの取組や脳トレゲームの紹介、認知症への思いや願いこめたメッセージづくり、与謝野町のマスコットキャラクターまめっこまいちゃんのオレンジ色のマント作りを行いました。

さらに、GPS機器を使って実際に人や場所探しをする捜索ゲームやオレンジロードつなげ隊の隊員による啓発活動、福祉用具の展示会も行われました。

およそ1時間という短い時間でしたが、岩滝長寿会のメンバーの方や親子で阿蘇シーサイドパークに遊びに来られた方にもイベントに参加してもらい、地域での認知症に対する関りの輪が広がったのではないかと思います。

多くの方の協力のもと、とにかく無事に終わり、認知症地域支援推進員としての企画が実現出来たことは、良かったと思います。私自身は、総合司会を務めさせていただきましたが、多々の失敗も愛嬌とみていただいたことに感謝いたします。

岩滝長寿会さんをはじめ、与謝野町福祉課および包括、丹後保健所、認知症カフェのメンバー、オレンジロードつなげ隊員のメンバー、福祉用具を提供していただいた三笑堂さん…多くの方に協力していただきました。本当にありがとうございました。

このイベントを通して感じたことのひとつは、こういったイベントでしか認知症の啓発ができない、と関係者自身が考えているのではないか、という懸念です。もちろん、大きいイベントは効果がありますが、それ以上に、日常的に認知症について知ることができ、相談できることが大切なことではないかと、うえもりは考えています。

認知症の啓発は日々の積み重ねが大切です。与謝野町全体が、認知症を他人事ではなく、自分事として受け止めていけるような地域作りを目指して、うえもりも、そして私自身も今後も色々な啓発活動を行っていきます。

福祉のうえもり グループホームふれあい施設長 桑原さわ江