社内研修
うえもりでは、2019年度より、毎月、全職員を対象に年間計画にそって研修を行なっています。
それまでは、必要に応じて開催したり、外部研修に頼ったりしていました。もちろん、入職時には認知症介護の基本や、会社の方針など研修はしていますよ。
今年度も介護保険の制度改正に応じて研修計画をたて、実施しています。6月のテーマは「身体拘束と虐待と歴史的理解~その1~」でした。
このテーマ自体、ごく当たり前のことで、もしかしたら、今さら虐待とか拘束とかを学ばないといけないの?と感じる方もいらっしゃると思います。
それでも、法律上、研修でしっかりと学び、虐待防止が義務とされるほど、特に認知症介護においては重要なことなんです、
なぜって・・・
認知症の当事者になると、途端に何もできなくなるわけでも、何も考えることが出来なくなるわけでもありません。診断を受けても、昨日と同じ日々が続くし喜怒哀楽もあるのです。なのに、要介護ですね、と烙印をおされ、そういう目でみられるのです。そのなかで、起こりやすいのが、虐待ということなんです。
ただし、
ここでいう虐待は、たたいたり手を出すだけでない、もっと些細なこと、ちょっとした言葉使い、とかごくごく人として当たり前に応対すべきことを深く掘り下げて学んでいます。人と人との関わりの中では、どうしても想いのずれができくることがあります。そのずれを修正するだけでも虐待は防止できるのです。
うえもりでは、「人としてのありたい姿を支え続け、一人ひとりの生活を穏やかなものにする」を方針にし、また(認知症になっても)「もう一度、笑顔の日常。」が続くように心がけています。
施設長 桑原 さわ江